前回の「カリキュラム⑤自分だけの志望動機を考える」では、お疲れさまでした。
はじめてのワークで大変だったと思います。コーチとの個別オンライン面談で課題が明確になり、理解度も高まりましたか?
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それでは今週も1週間頑張りましょう!これからの1週間の流れは以下のとおりです。
-1週間の流れ-

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今回は実際の大学について分析します。専用動画・Webコンテンツを観ながら、まずはあなた自身でワークに取り組みます。
コーチとの個別オンライン面談
これからあなたが取り組むワークが完成したらコーチとオンライン面談を行います。疑問点や課題を解決しながら内容をブラッシュアップしましょう。

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カリキュラム⑥大学分析のやり方
大学の分析方法を習得して実際に1つの大学を分析してみる
あなたは大学分析をできていますか?今回は現役大学職員の視点に基づいて選考対策でやっておきたい大学分析とその方法を紹介します。
大学の分析方法を理解することができれば、今後、志望大学が変わっても同じ方法で分析することができます。
さらに分析する大学が増えれば増えるほど、ほかの大学と比較することで志望理由が考えやすくなるので頑張って取り組んでみましょう。

大学分析ってやらないといけないの??
早速ですが、どうして大学分析をする必要があるのでしょうか?
これからのワークを始める前に「大学分析をやる目的」を理解しておくことが大切です。大学分析には志望大学の志望動機を考える目的以外にも重要な役割があります。
就活や転職活動において、大学分析を行う目的は次の3つです。
- 大学の特徴を知るため
- やりたいことがその大学でできるか判断するため
- 入職する大学選びに役立てるため
それぞれ、順番に説明していきます。
大学分析を行う目的の1つ目「大学の特徴を知るため」について
大学というのは誰でも自由に設置できるわけではなく、文部科学省の認可を受けて大学を設置することができます。
新しい学部を開設するときにも文部科学省に学問領域、収容定員数、定員確保の見通し計画などを用意した上で事前の相談を行い、認可を受けた上で初めて新学部を開設することができます。
つまり、大学設置や新学部設置の際に、学問領域や定員確保に向けた計画などをそれぞれ立てているので、似たように見える大学でも実はそれぞれに特色や特徴があります。
これから自分が志望する大学の傾向を掴むためにも、まずは志望大学の特徴について徹底的に調べてみましょう。
大学分析を行う目的の2つ目「自分がやりたいことがその大学で実現できるか判断するため」について
志望大学について調べていくと、大学の特色や独自の取り組みを見つけることができます。
- この大学は学生への支援が手厚い大学だ
- あの大学は卒業生と在学生の交流が盛んな大学だ
- こっちの大学は卒業生と卒業後もさまざまなかたちで交流のある大学だ
大学の特徴を自分なりに理解しながら「あなたがやりたいことを実現できる環境や雰囲気がその大学にはあるか」ということを考えてみましょう。
大学分析をする中で「この志望大学なら自分のやりたいこととマッチしている!」というポイントを見つけることができれば、「私がやりたいことはこれで、なぜ、貴学でなければいけないのかというと、貴学には○○という特徴があるからです。」というように志望理由に一貫性が生まれて、自信をもってアピールしやすくなります。
- 私がやりたいことは○○です。
- 貴学には△△という特徴があります。
- そんな貴学で私の強みを活かすとやりたいことが実現でき、そのための環境が貴学にあると思い志望します。
せっかく、大学について調べるなら「自分が大学職員になってやりたいことができると感じる特徴」を探しながら大学分析をしていきましょう。
大学分析を行う目的の3つ目「複数内定が出たときに入職する大学選びに役立てるため」について
「大学分析は志望動機を考えるためにやるもの」という理解が一般的ですが、実は自分が就職先を決めるときの最終決断をするためにやるべきものなんです。
もちろん、志望大学の志望動機を考えるために大学分析は必要ですが、その結果、最終選考を通過し複数の大学から内定をもらった場合、あなたはその中で就職先として大学を1つだけ選択しなければいけません。
残業時間を除いても一日8時間、今後、何十年間と働くかもしれない職場をあなた自身で選択しなければいけない状況で一番の助けになるのがあなたがこれから行う大学分析です。



大学分析は未来の自分のためにやるものです!
「いま選考を受けている大学やこれから選考を受ける大学に就職して大丈夫!」と自信をもって自分自身に言えますか?
面接のための建前だけでなく、自分の本音と向き合い、「私が入職したい大学はどこなのか?」という問いに対して、自分で決断できるように大学分析を今のうちからしっかりと行ってほしいと思います。
コーチ自身も大学職員になるときに複数の内定先から、たった1つの大学を選択するときは非常に大変でした。ですが、その時の判断材料で役に立ったのがこれまでに自分で行ってきた大学分析と自己分析でした。
結果的に自分が選考のために行っていた大学分析で最後は自分自身が救われました。
大学職員になるためのカリキュラムに本気で取り組めば、これから複数の内定先を獲得することは十分あり得るので、どうか皆さんには自分自身のためにこれから行う大学分析を真剣に行ってほしいと思います。
大学分析をするための5つの手順
志望大学の分析方法を具体的に説明します。
志望大学の分析方法は次の5つの手順で進めていきましょう。
- 大学の歴史を調べる
- 学生数とその内訳を調べる
- 中期事業計画から今後の経営方針を読み解く
- 事業計画書で大学の取り組み状況を把握する
- 独自性のある取り組みを探す
大学の歴史は古く、さまざまな出来事を経験しています。まずは相手を知るところから始めましょう。
大学の学生数を見たことはありますか?学部ごと、学生の出身地にも焦点を当てて分析していきます。
大学は将来のビジョンを社会に対して発信しています。これからの5年間に進むべき方向が中期事業計画に書かれています。
大学は毎年度ごとに事業計画を発表しています。毎年の積み重ねによって中期事業計画の実現へとつながります。
大学の特色ある取り組みを通じて、雰囲気や大切にしているメッセージを読み解き、志望する大学といえる理由を明らかにしていきましょう。
大学の分析方法は民間企業分析のように事業モデルや収益構造、販売先、仕入先情報などを集めるのではなく、
- 現在の大学を構成する要素がどのようにして形成されてきたのか
- 大学がこれから進もうとしている方向
を把握することが求められます。
さらに細かい話をすると、大学の財務分析においては大学業界特有の基本金といわれる「諸活動の計画に基づき必要な資産を継続的に保持するための組入れ金残高」やキャンパス構築物の築年数・耐用年数などから財政状況・事業計画を分析したり、補助金獲得状況から外部資金獲得戦略を分析する方法など、さまざまありますが、このあたりは専門的な話なので職員採用試験の段階では考えなくて大丈夫です。



今回は明治大学さんを例にとって大学分析をしてみます!
「1.大学の歴史を調べる」について
大学というのは歴史が古く創立から100年以上経っている大学も珍しくありません。
そのため、大学の歴史は長く、学部の新設だけでなく、これまでに廃止や合併、さらにはキャンパス移転などさまざまな出来事を経験しています。
まずは志望する大学がこれまでどのような歴史をたどってきたのか把握して、特徴的な出来事がないか探してみましょう。
このように大学の沿革を見ながら特徴的な出来事を年表形式でまとめてみましょう。
分析例:明治大学の主な歴史(沿革)
年号 | 内容 |
---|---|
1880年 | 明治法律学校として設立願を提出 (始まりは法律の学校) |
1904年 | 学則改正で法学部・政学部・文学部・商学部を設置 (大学の土台となった4学部→設立当初からある学部は大学の基幹学部になっていることが多い) |
1944年~1946年 | 明治女子専門学校、明治工業専門学校、明治農業専門学校を設置 (基幹4学部に加えて専門分野の学問領域を拡大) |
1952年~1953年 | 大学院を設置、経営学部設置 |
1966年 | 大学院工学研究科修士・博士課程増設 |
1989年 | 理工学部設置 |
2004年 | 情報コミュニケーション学部設置、大学院ガバナンス研究科設置、大学院グローバル・ビジネス研究科設置、法科大学院開設 |
2006年 | 明治大学短期大学が閉学 |
2008年 | 国際日本学部開設、大学院情報コミュニケーション研究科開設、大学院教養デザイン研究科開設、Suica機能付き学生証導入 |
2017年 | 1コマ授業時間を100分に拡大 |
2018年 | 明治大学自動運転社会総合研究所を開設 |



大学の歴史を全部ワークシートに書くの??



いいえ。自分が気になる歴史に絞って書き出しましょう!
- 社会に影響を与える出来事を探してみよう
-
学部・大学院・研究所の設置や廃止をワークシートに書き出してみましょう。
学部・大学院の設置というのは新たな知識技能を修得した学生を社会に輩出するため大きな影響を与えます。反対に廃止というのは社会情勢の変化で学生募集が難しくなったことが影響しています。
- 学生に影響のある出来事をまとめる
-
学生に影響を与えた出来事をワークシートに書き出してみましょう。
今回、分析する明治大学の場合は「Suica機能付き学生証の導入」「1コマ授業時間を100分に拡大」などが挙げられます。
大学の歴史を調べる時のポイントとして、大学設立当初からある学部は大学の基幹学部になっていることが多く、学生数も安定して確保している傾向があります。
現在の明治大学は政学部が政治経済学部に名称変更をしたものの、しっかりと大学設立当時の4学部(法学部・政治経済学部・文学部・商学部)が残っていることが分かります。
このほかにも2008年には学生証に交通系電子マネーのSuica機能を付けるなど学生の利便性向上に大きく貢献した取り組みなどがあり、社会をリードし続ける大学であることが読み取れました。
このように大学の歴史を調べながら、特徴的な出来事や志望大学にとって重要な出来事を年表形式でまとめていきましょう。
「2.学生数とその内訳」について
志望大学の歴史が分かったら、次に「学生数とその内訳」について調べていきましょう。
大学分析で学生数を調べる理由は学部を構成する学生の内訳を知ることでその学部を理解できるからです。大学というのはいくつかの学部で構成されているので、学生数から学部を把握するということはすなわち大学を知ることにつながります。
大学全体の学生数を調べることで、志望する大学の規模感を掴むことができます。



学生数を調べるときに気をつけることはあるの?
これまでたくさんの方から相談を受けてきましたが、大学全体の学生数を調べるところまでは多くの就活生・転職活動中の方が行っています。しかし、大学分析をするためにはそれだけで終わってはいけません。





学部ごとに細かく学生数の内訳をみていきましょう!
大学全体の学生数を調べたら、次に学部ごとの学生数を調べていきましょう。同じ大学でも学部によって学生数には差があります。
どうして学部ごとに学生数に差が出るのかというと学部ごとに定められた収容定員が影響しているからです。
学部の収容定員というのは、学部の収容可能な人数を表していて、4年間で卒業する学部の場合は1学年の収容定員×4年分で算出されます。
A学部の収容可能定員 2,000人(=1学年あたり500人×4学年)
大学が文部科学省から学部設置の認可を受ける際は収容定員をあらかじめ定めた状態で認可申請を行うため、学部ごとに収容できる学生数には差が生じています。
収容定員のとおりに学生数を確保できると良いですが、実際は18歳人口の減少もあり、大学によっては定員数に達しない学生数の学部も発生してきています。
入試の際には他大学への進学を理由に入学辞退をする受験生がいるため、学部の定員数よりも少し多く合格を出しています。
その中で実際に入学する受験生がどれほどいるのかを予測するのは難しく、年度によって収容定員よりも学生数が上回ったり、下回ったりするわけです。
「学部における定員充足率の問題」は文部科学省も大きく問題視をしており、大学が毎年、国から交付される補助金の算定基準にもなっています。
大学が定めた定員に対して実際にどれだけの学生がいるのかを表した指標のこと。
収容定員が2,000名のA学部に学生が2,000名在籍している場合、A学部の収容定員は1.00(2,000名/2,000名)となる。
定員充足率が1を下回る学部がたくさん存在しているということは日本の学生数に比べて、学部数が多すぎることを意味しています。
その影響でここ最近、文部科学省から各大学に対して学部合併や学部の特色をもっと打ち出すような方針がでている訳です。



つまり、大学は学生確保をしっかりしないと補助金を減らされてしまうということ!
分析する大学が「学部ごとに学年別で学生数を公開している」大学であれば、学年ごとの内訳も見ていきましょう。
学部は基本的に4年間在籍して単位を修得し卒業します。この4年間を標準修業年限といいます。
一方で、5年生以上は本来の修業期間を延長している状態、つまり修学延長年限というかたちになります。学部全体の学生数からその学部においてあらかじめ定められた標準修業年限4年間で卒業できる学生の割合と、修学延長をしている学生の割合を算出することができます。
このほかにも学生数の内訳を詳しく知る方法として、学生の出身地別分類表などが公開されていないか探してみましょう。入学志願者データをみると受験生の出身地別に分類された統計を見ることができるのでおすすめです。


同じ学生数の規模であっても、
- 全国から学生が集まってきている
- キャンパスを設置している特定の都道府県に集中している
このように在籍する学生の出身地状況の違いによって、これから大学がとるべき戦略も変わってきます。



学生数だけ考えてもこれだけ調べるといろいろな分析ができそう!
「学生数を調べる」という大学分析だけを考えても、多くの人が大学全体の学生数を調べて満足する中で、
- 学部ごとの学生数を調べて
- 定員数と学生数を比較して定員充足率を把握して
- 4年間の標準修業年限内での卒業割合を算出して
- 学部に在籍する学生の出身地別分類を押さえる
これらができれば学生数の大学分析で他の志願者とかなりの差が生まれます。
学部を理解すると聞くと大変な作業を思い浮かべますが、学生数という側面から学部理解を進めることができます。
大学というのは学部が集まって成り立っているので学部理解を進めることは大学分析に繋がっていくのです。
大学は学生だけでなく、教員や職員などによって構成されています。ですが大学構成員の中で学生が占める割合は非常に大きいので、学生数を通じて大学分析を進めることは非常に効果的です。
「3.中期事業計画から今後の経営方針を読み解く」について
次に中期事業計画から今後の経営方針を理解する方法について解説します。
多くの大学では「○○大学ビジョン」というかたちで中期事業計画をホームページ上で掲載しています。
大学の中期事業計画では、およそ5年単位で事業計画が立てられ、計画実行のためのロードマップを用いながら、今後その大学がどのような取り組みを行ない、どのような方向に進むのかを示しています。



大学の中期事業計画ってどんな視点で見ればいいの?
大学の中期事業計画を見るときは、次の3点を意識してみましょう。
- どのような目的なのか
- どんな目標に向かって進むのか
- 具体的にはいつどんなことをするのか
まずは志望大学の中期事業計画がどんな目的で作られて、何の目標に向かって進むのかを理解しましょう。そして、目標のためにいつ、どんな取り組みをするのか確認していきます。
目的:大学職員の働き方改革
目標:主な3つの目標
- ガバナンス体制の強化
- 情報化戦略
- 職員人事政策
取り組み:情報化戦略で専任職員の働き方を改革し、職員人材ビジョンや資格別役割、行動基準の検討を同時進行で進める
このほかにも大学の中期事業計画を見るポイントとして、制度面や支援策などソフト面の部分とキャンパス施設や設備などのハード面に分けて読み解くことで、大学の方針が理解しやすくなり、中期事業計画が目指す先が見えてきます。
自分が大学職員になったら、どのような形でこの中期事業計画に参加できるのかを考えながら読み解いていきましょう。
「4.事業計画書で大学の取り組み状況を把握する」について
次に事業報告書から大学の取り組み状況を把握する方法について説明します。
事業報告書というのは文字通り、大学の事業運営の状況を社会に対して報告する資料のことです。
中期事業計画を確実に進めていくためには、単年度ごとの事業報告が重要になります。



毎年の事業の積み重ねが中期事業計画の達成に繋がっていきます!
事業報告書には大学事業の概要が分かりやすくまとめられているだけでなく、教育活動や研究活動、社会連携活動、学校法人の傘下にある付属校運営などについて幅広く事業内容が書かれています。
このほかにも大学事務組織図や大学による経営状況の分析、現在の課題、今後の対応方針などが書かれているので、事業報告書を読めば、志望大学の取組状況がとてもよくわかります。
海外協定校や卒業生の就職先進路など、事業報告書には大学に関するさまざまな情報が掲載されているので、自分が興味のある情報を探して読んでみましょう。
主な取り組み | 特徴的な取り組みとして挙げた理由 |
---|---|
多様な入学者の確保 | 18歳人口の減少を見越して入試改革など学生確保の点で重要な取り組み |
大学職員の業務改革 | 業務の外注化を視野に入れてこれまでの働き方を大きく転換しようとしている |
戦略的広報 | 芸能人だけでなくインフルエンサーの活用を行い、積極的広報の効果が出ている |
資源循環システム導入 | 時代に即した取り組みで社会をリードする大学としての存在感を発揮 |
このように事業報告書から中期事業計画に繋がっていそうな取り組みやあなたが興味のある取り組みをピックアップしてワークシートに書き出してみましょう。
「5.独自性のある取り組みを探す」について
最後に独自性のある取り組みを探すことについて説明します。
ここまでの大学分析の中で印象に残った志望大学の取り組みや独自性を感じた内容をワークシートに書き出していきましょう。
箇条書きでよいのでワークシートにたくさん書き出しておこう
気になったことや目に留まった情報をたくさん書き出してみることで、新たな気づきや発見があります。
あとから志望大学の分析内容を振り返る際に役立つだけでなく、あなたの中の“点”となり、これから面接練習を重ねていく中で役に立つときがやってきます。



「独自性」というワードに引っ張られないようにしよう!
「独自性のある取り組み」という部分で注意点ですが、分析する大学だけが行っている限定的な取り組みである必要はありません。
あくまで分析する大学が力を入れている特色のある取り組みを書き出してみましょう。実際に他大学と比較までしなくても良いのでまずは特色があると思った取り組みをワークシートに書いてみましょう。
独自性のある取り組みを探す理由は、今後、志望大学の志望動機を固めていく際に「あなたがやりたいことがこの志望大学で実現できると考えた理由」の根拠として使うことができるからです。
これから行う大学分析のワークはこの先の大学職員採用選考で必ず活きてくるので、志望大学の特色のある取り組みを見つけて、たくさん書き出しておきましょう。
大学分析で気をつけたい2つの注意点
大学分析をする前に知っておきたい注意点が2つあります。
次の2つの注意点を意識しないと、いつまでたっても大学分析が終わらずにゴールの見えない泥沼にはまってしまうので気を付けてください。
- 大学分析をする期間を決めておく
- 大学分析だけで終わらず自分の意見を持つ
大学分析をする期間を決めてから取り組もう
注意点の1つ目は「大学分析をする期間」を事前に決めてから取り掛かるということです。
これから大学分析を行っていくわけですが、大学の規模というのは非常に大きく、どこまで分析しても大学のすべてを把握して理解することはできません。



大学分析というのは「終わりのない取り組み」ということを認識しよう!
ゴールが見えずどんどん時間を溶かしてしまう負のループに陥らないためには、「いつからいつまでの期間に集中して大学分析を行う」ということをあらかじめ決めてから大学分析をすることが大切です。
- もっと分析できるのではないか?
- 見落としている箇所があるのではないか?
- なんだか分析が終わった気がしない
期間をあらかじめ決めてから取り組むことでこれらの不安に押しつぶされることを防いで大学分析をすることができます。
大学職員に就職するためにあなたがやらなければいけないことは、大学分析のほかにもたくさんあるので効率的に大学分析を進めなければ時間がいくらあっても足りません。
終わりがない大学分析だからこそ、自分で期間を区切ってゴールをつくっておきましょう。



今回のワークで紹介した方法は1週間でできる大学分析に厳選しています!
次回のコーチとのオンライン面談までの1週間で集中して大学分析に取り組んでください。もし、あなたが「大変そうだ」と感じているならほかの志願者も同じように感じています。
この大学分析を1週間の間に本気で取り組めるかどうかが周囲と差をつける大きなポイントになります。



「やっぱり大学分析が足りないかも」と不安になったらどうしたらいいの?
今後、エントリーシートをつくっていくうえで、大学分析がまだ足りないと思う点があれば、その時に追加で調べれば十分です。
大学分析は量をこなせば良いというわけではなく、自分のためになる分析ができるかどうかが重要です。まずは1週間の短期集中でできるところまで精いっぱい取り組みましょう。
大学分析だけでは意味がない
大学分析をするときの2つ目の注意点は「大学分析だけしてはいけない」ということです。
つまり、大学分析をしながら自分の意見を必ず持つ必要があることを意味しています。
大学分析の目的は大学について詳しくなることでも、大学の知識を詰め込むことでもなく、自分の考えを持てるようになり、自分が判断する材料を手に入れることです。
志望大学の分析結果をESや面接で活かせていない



大学分析を活かすにはどうしたらいいの?
どうして大学分析の結果を活かせないのかというと、大学分析を行いながら自分なりの考えや意見を持てないからです。そのため面接や志望動機の場面でせっかく大学分析で知り得た内容をうまく取り入れることができません。
志望大学の分析をしながら「○○が特徴的だ」「○○という傾向があるのではないか」と自分の意見を持てていれば、面接官から質問されても自分なりの意見を伝えて、回答することができます。
大学分析で自分の意見を持つためには「○○大学は絶対に△△である」と言い切る必要はないので、「○○大学は学生数から~の傾向があるのではないか?」という仮説を立てる練習をしましょう。
大学分析をする中でどんなに些細なポイントでもいいので、自分なりの気づきや考えを大切にしましょう。
まとまった時間がなくても大学分析はできる



大学分析って結構大変そうだなぁ…
大学の分析は非常にエネルギーを使うと思います。大学業界でまだ働いたことがない方ならなおさらです。
「さて、大学分析をやるか!」と重い腰を上げなければいけないかもしれません。
振り返りですが、今回紹介した大学分析の方法は大きく5つの手順に分けることができました。
- 大学の歴史を調べる
- 学生数とその内訳を調べる
- 中期事業計画から今後の経営方針を読み解く
- 事業計画書で大学の取り組み状況を把握する
- 独自性のある取り組みを探す
大学分析をまとめて一気にやろうとすると大変ですが、ひとつひとつのパートは短い時間で集中すれば取り組むことができます。
ここまで読んでいただいたあなたに朗報です。
今回、大学分析の方法を紹介しましたが、実際に大学で働いたことの無い方がいきなり大学分析を完璧に行うのは至難の業です。
なので、すぐに大学分析ができなくても大丈夫。次回のオンライン面談では、コーチが一緒にあなたの大学分析をサポートします。



あなたの全力の取り組みに私たちは応えます!
次回のオンライン面談でより良い大学分析をするために、まずはしっかりと自分の力で大学分析の材料を集めてみてください。
少しでも次につながる大学分析がしたいのであれば、実際にコーチが大学分析をしている以下の動画を何度も見返して大学分析の方法をマスターしながら進めてください。
大学分析をするために分からないことがあればチャットでいつでも質問してください。
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それでは次回のオンライン面談であなたが行った大学分析をもとに、一緒に志望大学について理解を深めることを楽しみにしています。